高赤方偏移ガンマ線バーストEP240315Aの軟X線即時放射
高赤方偏移ガンマ線バーストEP240315Aの軟X線即時放射研究 背景紹介 ガンマ線バースト(Gamma-Ray Bursts, GRBs)は宇宙で最も激しい爆発現象の一つであり、通常はミリ秒から数百秒の間続きます。長いガンマ線バースト(Long GRBs)は大質量星のコア崩壊に起因すると考えられており、高赤方偏移(High-Redshift)銀河における星形成史を研究するための重要なツールとなります。特に、高赤方偏移GRBs(赤方偏移z > 4.5)は非常に貴重であり、初期宇宙の再電離時期や星形成史を探る手がかりとなります。しかし、高赤方偏移GRBsの検出は極めて稀で、Swift衛星のトリガーサンプルの約3%しか占めておらず、既知の赤方偏移サンプルの中でも約10%がz > 4.5です。 高...