CNS WHOグレード3オリゴデンドログリオーマIDH変異および1p/19q共欠失における予後因子の再評価:フランスPOLAコホートからの教訓
フランスPOLAコホート研究によるCNS WHOグレード3乏突起膠腫の予後因子の再評価 学術的背景 乏突起膠腫(Oligodendroglioma)は中枢神経系(CNS)において比較的稀な原発性脳腫瘍であり、IDH遺伝子変異と1p/19q染色体共欠失が特徴です。世界保健機関(WHO)の腫瘍分類基準によると、乏突起膠腫は異なるグレードに分類され、そのうちグレード3乏突起膠腫は悪性度が高い腫瘍とされています。近年の分子診断技術の進歩により、乏突起膠腫の分類と予後評価に新たなツールが提供されていますが、その予後因子に関する議論は依然として続いています。特に、病理学的特徴と画像所見に基づいて患者の予後をさらに細分化する方法は、未解決の問題です。 本研究は、フランスPOLAコホートのデータを用いて、C...