英国における人口ベースの研究での自己免疫状態と胃がんリスク

英国人口における自己免疫疾患と胃がんリスクの関係 背景紹介 胃がんの全体の発生率は過去数十年で下降しているにもかかわらず、近年西洋諸国の若者の間で胃がんの発病率が増加しています。この傾向は自己免疫疾患(autoimmune conditions)の増加に関連している可能性があります。自己免疫性疾患は一般に炎症を引き起こすものであり、炎症は多くのがん症の前触れとされています。特に悪性貧血(pernicious anaemia)という疾患は胃がんと強い関連があります。悪性貧血は自己免疫性胃炎(autoimmune gastritis)によるもので、胃壁細胞が破壊されることにより体のビタミンB12と結合する能力が弱まり、結果として胃がんのリスクが高まるのです。これに基づき、流行病学の研究で自己免疫...