Fusobacterium nucleatumはマイクロサテライト安定型結腸直腸癌での抗PD-1療法を促進します
Fusobacterium nucleatumは微小衛星安定型結直腸癌におけるPD-1療法を促進 背景紹介 免疫チェックポイント阻害(ICB)療法の登場により、がん治療は新たな希望を迎えました。しかし、PD-1を標的とする薬物(Pembrolizumabなど)が特定の結直腸癌(CRC)患者に対して承認されてはいるものの、大多数(約85%)のCRC患者は恩恵を受けることができません。これらの患者は微小衛星安定(MSS)型であり、ICB療法に対する反応性が低いためです。現時点で直面する主な課題は、ICB療法に反応する可能性のあるMSS型CRC患者を見分け、治療効果を高めることです。 腸内細菌群は宿主の免疫系に顕著な影響を与えると考えられており、ICB療法の反応性において重要な役割を果たします。結...