小児再発/難治性急性リンパ芽球性白血病またはリンパ芽球性リンパ腫におけるダラツムマブ:DELPHINUS研究
小児再発/難治性急性リンパ芽球性白血病またはリンパ芽細胞性リンパ腫におけるダラツムマブの適用: DELPHINUS研究 学術的背景 急性リンパ芽球性白血病(ALL)およびリンパ芽球性リンパ腫(LL)は、小児において最も一般的な悪性腫瘍の一つです。初発ALLおよびLL患者の多くは治癒可能ですが、10%から25%の患者が初回治療後に再発または難治性となり、特にT細胞型ALL/LL患者では予後が不良とされています。再発/難治性のALL/LLの治療選択肢は限られており、既存の治療法では効果が不十分で、毒性も高い場合があります。 近年、B細胞型ALLに対する免疫療法(例: ブリナツモマブ、イノツズマブ・オゾガマイシン、CAR-T細胞療法)が大きな進展を遂げましたが、T細胞型ALL/LLについては、標準...