AS01アジュバントワクチンで免疫された成人の単球における機能的およびエピジェネティックな変化

AS01アジュバントワクチンが成人単球の機能と表現型に与える長期的変化 背景紹介: ワクチンアジュバントは、ワクチンの免疫応答性能を向上させるために広く使用されています。特にAS01アジュバントは、複数の承認済みワクチンの重要な成分として、高い免疫原性と有効性を示しています。AS01は自然免疫系を活性化することでアジュバント効果を発揮しますが、自然免疫細胞の機能と表現型のリモデリングに対する具体的な影響はまだ明確ではありません。そのため、BechtoldらはこのAS01アジュバントワクチンが単球と樹状細胞(DCs)の長期的な機能変化と表現型変化に与える影響を調査しました。 論文の出典: この論文はViviane Bechtold、Kinga K. Smolenらによって執筆され、著者らはGS...

自己増幅RNAにおける修飾ヌクレオチドによる完全代替がインターフェロン応答を抑制し、効果を高める

序論 新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、mRNAワクチン技術は顕著な進展を遂げましたが、その短い半減期と高用量の要件が副作用と可用性の問題を引き起こしています。これらの課題を克服するために、自己増幅RNA(self-amplifying RNA, saRNA)が研究の焦点となっています。saRNAは、アルファウイルスから取得されたRNA依存性RNAポリメラーゼ(RNA-dependent RNA polymerase, RdRP)を利用して自己複製を行い、理論的には用量と注射頻度を減らすことでワクチンの効果と安全性を向上させることができます。しかし、saRNAの初期研究では、その強力なインターフェロン(Interferon, IFN)応答が抗原の発現を抑制し、ワクチンの効力を低下させ...