tbu-β3,3ac6cを含むα/βハイブリッドペプチドのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性
新型α/βハイブリッドペプチドによるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する抗菌活性研究 研究背景 抗生物質の広範な使用と乱用により、多剤耐性(Multi-Drug Resistance, MDR)は世界的な公衆衛生の重大な脅威となっています。特にESKAPE病原体(腸球菌、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマニ、緑膿菌、およびエンテロバクター属)は既存の抗生物質に対する耐性を増しており、従来の抗生物質が臨床治療で無効となるケースが増えています。そのため、新しい抗菌薬の開発が急務となっています。 抗菌ペプチド(Antimicrobial Peptides, AMPs)は自然免疫系の重要な構成要素であり、広範な抗菌活性を持ち、耐性を引き起こしにくい特性があります。しかし、...